電撃萌王『スク水描き方講座』のすべて:急〜果てしなき流れの向こうに〜

そんなこんなでPhotoshopに戻って参りましたヽ(`Д´)ノ
ここからはひたすら地味なフィニッシュワークが続きますよ。

多角形選択ツールで各レイヤーのハミダシを切り取っていきます。
大抵この作業中に塗り忘れとかに気づいてもいっぺんsaiを開く羽目に陥るんですが
珍しく今回はそういうこともなく。


ハミダシを全部削除し終えたらRGBからCMYKに変換。
…この工程でスク水の微妙な色味が損なわれてしまうのでちょっと泣きます(つД`)

そういえばこの仕事を終えた直後にとうとうsai製品版の発売がアナウンスされたんですけど
キャンバスサイズ制限の解除と一緒にCMYKサポートも実装されるといいなあ…。
どっちみち待ちに待った製品版なので購入決定ですが。


消しゴムでちみちみと線画修正。
…一番心が折れそうになる作業です(つД`)


肌レイヤーだけを表示、全選択した状態でチャンネルを開き、シアンを全削除。
CMYKで印刷データを作成する場合はほんの少しでも肌にシアンが乗ってると思いっきり色が
くすんでしまうためこれは必須のプロセス。


こっちがシアン抜き前。


シアン抜き後。深みはなくなるものの血色のよさがまるで違います。


ちなみにこれが上の状態でのシアンチャンネルの様子。こっちが抜き前で、


こっちが抜き後。真っ白。


仕上がりサイズは350dpiのA4(297×210mm)との指定に基づき、タチキリ分を見込んで
307×220mmでサイズ指定してトリミング。
基準点として右下にガイドを置いてます。

画像では既に背景にグラデーションオーバーレイをかけてある程度のカラーバランスを調整してます。
…結局うしろの壁もsaiで塗り直しました(;´Д`)


また線画をカラーに馴染ませるため各線画レイヤーには描画モード「通常」で重ねたレイヤーを
グループ化(Ctrl+G)し、肌色に馴染む基本色で塗りつぶしてから鉛筆ツールで
髪の毛やスク水の線を塗り分けてます。
鉛筆ツールを使うのは色を調整したい時にもマジックワンドで一気に選択できるから。


上下左右に5mm分の余白を付け足し、トンボ用のガイドを作成。


トンボにはもちろん黒を用いるわけですが、その際にただ単にカラーピッカーでいちばん右下の
色をスポイトするだけでは意味がありません。
必ず数値を入力してC100M100Y100K100の「全部入りの黒」を作りましょう。


一番上にトンボ用のレイヤーを用意し、1ピクセルの鉛筆でトンボを描き込みます。


いよいよ最後の仕上げが近づいてきましたよヽ(`Д´)ノ
グループ化した線画調整レイヤーに覆い焼きツールで適宜ハイライトを置いて馴染ませます。


描画モード「乗算」で頬紅をエアブラシ。


レイヤー不透明度を下げ、「フィルタ」→「ガウスぼかし」で馴染ませます。


ガウスぼかしで手や口の中にまで及んだ頬紅を選択範囲で削除。
輪郭の外にハミ出す分については頬紅のレイヤーを肌レイヤーとグループ化しておけば描画されません。


塗りムラを整えたり背景の線画を一部ボカしたり水滴を描き込んだりして完成!ヽ(`Д´)ノ

彩色の所要時間はおよそ20時間ってところでしょうか。ぶっちゃけ塗り終わってから
悩んでる時間の方が多かったです…途中でひと眠りしたし。

今回のお仕事を通して普段の完全に自分のために描いてる時とはまた違ったアプローチで
自分の絵と向き合うことができて色々と勉強になりましたよ。
そのチャンスを与えてくださった電撃編集部に改めて感謝でありますヽ(`Д´)ノ

※5/22追記
ギャラリーページに完成画像公開開始しましたヽ(`Д´)ノ